2016年9月26日 (仮訳)オーストラリア産ヒメスミイボゴケ属地衣の新規および新産分類群 Elix, JA. & Kantvilas, G., 2013. New taxa and new records of Amandinea (Physciaceae, Ascomycota) in Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Gintaras_Kantvilas/publication/280495160_New_taxa_and_new_records_of_Amandinea_Physciaceae_Ascomycota_in_Australia/links/55b6ca1b08aed621de043be7.pdf [Accessed September 26, 2016]. 【R3-03328】2016/09/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアからAmandinea conglomerataなど6種1変種のヒメスミイボゴケ属地衣を新たに記載した。 また、新組み合わせA. fouquieriensisを提唱し、オーストラリア新産種としてA. isabellinaなど3種を報告した。 また、オーストラリア産ヒメスミイボゴケ属およびOrcularia属地衣の検索表を掲載した。 Australia, Jervis Bay Territory, Bristol Point (新種) Amandinea conglomerata Elix & Kantvilas 語源…密集する 【よく似た種との区別】 Amandinea pelidna オーストラリアに分布する 岩上生地衣である 地衣体が退化的なことがある 地衣体がK陰性 子器が無柄 子器に常に粉霜を欠く 子嚢胞子のサイズが類似している 地衣成分を一般的には欠く 本種と異なり地衣体が通常連続的かつ明瞭 本種と異なり子実層に油滴が散在しないか僅かに子実下層に含むのみである 本種と異なり子嚢胞子がPachysporaria型~Buellia型ではなく初めPhysconia型でのちにBuellia型 本種より子嚢胞子の幅が僅かに広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分がしばしば狭窄するのではなく狭窄しない 本種より粉子が僅かに長い Australia, South Australia, Kangaroo Island, Windmill Bay (新種) Amandinea devilliersiana Elix & Kantvilas 語源…Brigitte de Villiers氏に献名 【よく似た種との区別】 Amandinea latemarginata 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なりオーストラリアではなく南極に分布する 本種と異なり地衣体の縁部が顕著かつ明瞭 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい 本種より粉子が短い Amandinea pelidna オーストラリアに分布する 岩上生地衣である 子器に常に粉霜を欠く 本種と異なり地衣体がK+黄色、のちに赤色ではなくK陰性 本種より子実層が厚い 本種より子実下層が厚い 本種と異なり地衣成分を欠く Australia, South Australia, Kangaroo Island, Creek Bay Farm, headwaters of Lubra Creek (新種) Amandinea dudleyensis Kantvilas & Elix 語源…ダドリー(半島)産の 【よく似た種との区別】 Amandinea stajsicii オーストラリアに分布する 子器の形態が同一 子嚢胞子が初めOrcularia型で間もなくPhysconia型になる 本種と異なりカンガルー島のみではなく南オーストラリアの沿岸域に広く分布する 本種より果殻がずっと薄い 本種より子実下層がずっと薄い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Buellia dissa 同所的に分布する(オーストラリア) 地衣体が類白色 子器がほぼ同一のレキデア型 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびディプロイシンを含む Australia, South Australia, Kangaroo Island, Lashmar Lagoon (新変種) Amandinea lignicola var. australis Elix & Kantvilas 語源…オーストラリアの 【よく似た種との区別】 Amandinea lignicola 粉芽を欠くことがある 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本変種と異なりオーストラリアではなくカナダなどに分布する 本変種より地衣体の形態にずっと変異が大きい 本変種と異なり粉芽を有する 本変種と異なり子実下層に油滴を僅かに含むことがあるのではなく含む 本変種より子嚢胞子のサイズが通常小さい 本変種と異なり子嚢胞子表面が主に平滑で僅かに粗面になることがあるのみなのではなく小皺状 本変種より粉子が通常短い Amandinea fouquieriensis 子器が初め埋生する 子嚢胞子の形態が一見類似している 粉子の形態が一見類似している 本変種と異なり子器が常にレキデア型なのではなく初めレカノラ型でのちにレキデア型 本変種と異なり果殻が全く炭化しないのではなく成熟すると炭化する 本変種より子嚢胞子のサイズが小さい 本変種より粉子が短い Amandinea punctata(ヒメスミイボゴケ) オーストラリアに分布する 本変種と異なり岩上生ではなく樹上生 本変種と異なり地衣体表面がふけ状~小粒状でない 本変種より子嚢胞子がやや短い 本変種より粉子がやや短い Amandinea occidentalis オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 子嚢胞子が初めPhysconia型でのちにBuellia型 本変種と異なりオーストラリアの複数州ではなく西オーストラリア州のみに分布する 本変種と異なり地衣体が類小鱗片状ではなく痂状 本変種と異なり子実層に油滴が散在する 本変種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2-8胞子性 本変種より子嚢胞子のサイズが大きい Australia, Western Australia, unnamed Nature Park, 20 km S of Moora along Gingin Road, 3 km E on Bullbarnet Road (新種) Amandinea occidentalis Elix & Kantvilas 語源…西の(オーストラリア西部に分布することから) 【よく似た種との区別】 Amandinea lignicola var. australis オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 子嚢胞子が初めPhysconia型でのちにBuellia型 本種と異なり西オーストラリア州のみではなくオーストラリアの複数州に分布する 本種と異なり地衣体が痂状ではなく類小鱗片状 本種と異なり子実層に油滴が散在しない 本種と異なり子嚢が2-8胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Australia, New South Wales, junction of Pillaga Forest Way and Reedy Creek Road, 37 km W of Newell Highway (新種) Amandinea pillagaensis Elix & Kantvilas 語源…Pillaga産の 【よく似た種との区別】 Amandinea subduplicata オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣体がUV陰性 髄層がC陰性 子嚢胞子がBuellia型 本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+黄色 本種と異なり子嚢が4-8胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形でのちに広紡錘形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子外壁が平滑ではなく顕著な装飾に覆われる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分がいくぶん狭窄するのではなく狭窄しない 本種と異なり子嚢胞子の頂部および次端部が厚壁でない 本種より粉子が短い 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンをかなりの量含有する Amandinea montana オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣体がK陰性 地衣体がUV陰性 粉芽を欠く 髄層がC陰性 子嚢胞子がBuellia型 本種と異なり子嚢胞子が楕円形でのちに広紡錘形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子外壁が平滑ではなく顕著な装飾に覆われる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分がいくぶん狭窄するのではなく狭窄しない Australia, Victoria, Gippsland Plain region, Black Rock-Beaumaris boundary, beach opposite McGregor Avenue, near the pedestrian ramp (新種) Amandinea stajsicii Elix & Kantvilas 語源…地衣採集者のVal Stajsic氏に献名 【よく似た種との区別】 Orcularia insperata 子嚢胞子の形態が一見非常に類似している 本種と異なり子器が広く固着するのではなく初め埋生する 本種と異なり子器が初めレカノラ型でのちにビアトラ型、最終的にレキデア型となる 本種と異なり果殻が間もなく退化的になり消失する 本種と子嚢胞子の発達様式が異なる 本種と異なり子嚢胞子が初めOrcularia型で間もなくPhysconia型になるのではなくOrcularia型に留まる Amandinea dudleyensis オーストラリアに分布する 子器の形態が同一 子嚢胞子が初めOrcularia型で間もなくPhysconia型になる 本種と異なり南オーストラリアの沿岸域に広くではなくカンガルー島のみに分布する 本種より果殻がずっと厚い 本種より子実下層がずっと厚い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Amandinea punctata(ヒメスミイボゴケ) 生息環境が同一のことがある 本種と異なり岩上生ではなく樹上生 本種と異なり子嚢胞子が初めOrcularia型で間もなくPhysconia型になるのではなく初めPhysconia型で最終的にBuellia型 (オーストラリア新産種) Amandinea isabellina (Hue) Søchting & Øvstedal 【よく似た種との区別】 Amandinea coniops タスマニア州に分布する 岩上生地衣である 地衣体がK陰性 子器が固着する 子器に粉霜を常に欠く 粉子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり地衣体が小疣状ではなく小区画状 (オーストラリア新産種) Amandinea montana (H. Magn.) Marbach 【よく似た種との区別】 Amandinea pillagaensis オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣体がK陰性 地衣体がUV陰性 粉芽を欠く 髄層がC陰性 子嚢胞子がBuellia型 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく楕円形でのちに広紡錘形 本種と異なり子嚢胞子外壁が顕著な装飾に覆われるのではなく平滑 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分が狭窄しないのではなくいくぶん狭窄する (オーストラリア新産種) Amandinea otagensis (Zahlbr.) Blaha, Elix & H. Mayrhofer (ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州新産種) Amandinea pelidna (Ach.) Fryday & L. Arcadia 【よく似た種との区別】 Amandinea conglomerata オーストラリアに分布する 岩上生地衣である 地衣体が退化的なことがある 地衣体がK陰性 子器が無柄 子器に常に粉霜を欠く 子嚢胞子のサイズが類似している 地衣成分を一般的には欠く 本種と異なり地衣体が通常連続的かつ明瞭という特徴を欠く 本種と異なり子実層に油滴が散在しないか僅かに子実下層に含むのみであるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が初めPhysconia型でのちにBuellia型なのではなくPachysporaria型~Buellia型 本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分が狭窄しないのではなくしばしば狭窄 本種より粉子が僅かに短い Amandinea devilliersiana オーストラリアに分布する 岩上生地衣である 子器に常に粉霜を欠く 本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+黄色、のちに赤色 本種より子実層が薄い 本種より子実下層が薄い 本種と異なり地衣成分を有する (新組み合わせ) Amandinea fouquieriensis (Bungartz) Elix & Kantvilas 旧名:Buellia fouquieriensis Bungartz 【よく似た種との区別】 Amandinea lignicola var. australis 子器が初め埋生する 子嚢胞子の形態が一見類似している 粉子の形態が一見類似している 本種と異なり子器が初めレカノラ型でのちにレキデア型ではなく常にレキデア型 本種と異なり果殻が成熟すると炭化するのではなく全く炭化しない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より粉子が長い